広岡ちはる

子供の頃、洋裁が得意な母の傍で色とりどりの布が形を変えていく様子をワクワクしながら眺めていました。大きな裁ちばさみ、小さなステッチ、リズミカルなミシンの音、ボタン。そのどれもが私の〈ものづくり〉の原点になっているような気がします。

パリで Encadrement〈額装〉のプロを養成するアトリエに飛び込み、フランス式マットデザインやバゲット（棹状フレーム）をギロチンと呼ばれる裁断機でカット＆成型する工程を夢中で学びました。
カリキュラムの中に扇型の箱とガラスを組み合わせた扇子用立体額装があったことで Cartonnage〈カルトナージュ〉を知ることになりますが、両方のテクニックを組み合わせることで随分と作品の幅が広がったような気がします。

帰国後、全国額縁組合連合会認定フレーマー資格を取得し、フランス額装とカルトナージュの工房〈アトリエ　ラ・バゲット〉をスタート。メディアや展示会、お教室を通して、自分が感じる手仕事の楽しさを提案しています。
2012年夏にはイギリスで額装研修を受け、
〈GUILD COMMENDED FRAMER　ギルド推薦
フレーマー〉資格を取得。
様々なジャンルで得た知識やテクニックを自分の中で融合させながら、これからも新しいアイデアを発信し続けたいと願っています。

Petits Cartonnages

小さな布箱づくり〈文化出版局〉

Le cartonnage dans la vie quotidienne

暮らしの中の布箱づくり〈文化出版局〉

やさしい布箱づくり〈文化出版局〉

Encadrement d'Art

フランス仕立てのフレーミング〈文化出版局〉

Le Cartonnage

手づくりの布箱〈雄鶏社〉