no.5
Techniques 演出の楽しみ方
2011.02.22
フランス額装とカルトナージュにボーダーラインはなく、両方のテクニックを組み合わせることで様々な作品づくりが楽しめます。
フレームを使わない額装もあれば、フレームを利用したカルトナージュもあり、目的に応じた幅広い見せ方が可能となってきます。
最近はキャンバスに向かって新しい作品づくりに取り組んでいますが、金箔を貼った上に絵の具をかぶせたり削り取ったり…またさらにいろいろな手法を取り入れながら、完成するまでの長い工程を楽しんでいます。
写真はその作品を Double cadres & Coffrets en bois という額装の2つのテクニックを使って仕立てたもので、全体の器となる部分はカルトナージュの箱の基本形です。ガラスとキャンバスの間にスペーサーを入れたり、箱とフレームを釘で固定したりと見えない部分での工夫が必要となってきますが、手順を考えながら少しずつ形にしていきます。ガラスを内側のフレームサイズにすることで軽く仕上げ、好きなデザインの生地をマット部分に貼ってモチーフの雰囲気にあった演出を狙ってみました。