no.19
Récipient 器
2012.10.15
これは今年の春、〈ソトコト3月号増刊〉として発売されました〈孫の力〉第4号に掲載して頂いたぐい呑み入れで、亡き祖母が若い頃に仕立てた銘仙の羽織を利用しています。ふたには紐を持ち手として取り付け、使いやすくしてみました。
祖母の話では舅にあたる曽祖父は、こよなく日本酒を愛する人で沢山のぐい呑みをコレクションしていたとか。中には自ら作ったとされるかなり個性的なものもあり、そのうちのいくつかをこの中に入れて大切に保管しています。
代々受け継がれてきた思い出の品をきちんと丁寧に収納する〈器づくり〉の作業はとても心地よく、時間を見つけては楽しんでいきたいと思っています。
J’ai fait cette boîte avec des tissus de kimono que ma grand-mère a fabriqué. Dans la boîte, je mets des tasses que mon arrière grand-père a confectionné.
J’ai utilisé des ficelles pour décorer le couvercle.