Column|コラム|La Baguette(アトリエ ラ・バゲット)
広岡ちはるのコラム。
no. 37 |
Reconstruction 復興を祈って |
2019.11.25
日本各地に甚大な被害をもたらした台風19号からすでに1ヵ月が経過しましたが、未だ被災地では人々が辛く厳しい現実と向き合う日々を強いられているのが現状で、胸が痛みます。
先日、決壊した千曲川沿いに位置する知り合いのリンゴ農家さんを訪ね、少しですがお片付けのお手伝いをさせて頂きました。地区により浸水被害の程度があまりにも違うことに驚かされ、全壊した場所や1階部分がすべて流されてしまった家などを目の当たりにして、言葉が見つかりませんでした。
不安だけを抱えて希望が見えてこない日々、それでも涙をこらえて一生懸命ボランティアの人達に明るく声掛けしたり、大変な中、お茶菓子を出してくださっているご家族に、少しでも早く以前の暮らしに戻れますようにと祈らずにはいられませんでした。帰り際、辛うじて収穫できた貴重なりんごを頂き、大切に抱えて持ち帰りました。凄まじい災害を乗り切ってきた砂付きの赤いリンゴに力強い生命力を感じ、却ってこちらが元気を頂いてきたような気がします。
各被災地の1日も早い復興を心より祈念しております。
Le typhon violent a balayé Japon en octobre 2019.
Ce super typhon a laissé dans son sillage une destruction et une
souffrance considérables.
Je souhaite beaucoup de courage!