Lesson|カルトナージュ・フランス額装のレッスン
ADVICE|お道具や材料についてのワンポイントアドバイス
紙・布用とも頻繁に使用するため、指に合うデザインで切れ味のいいものを選ぶのがコツ。ノリ等汚れが付着したらまめにお手入れをしましょう。曲線部分の折り代の処理には、ピンキングバサミを使うと便利です。
刃先の薄い木製と厚みのある象牙製の使い分けがお薦めです。箱やマット製作では角の折り代の処理に薄手のものを、傷をつけたくないデリケートな素材にはあたりがソフトな象牙製を使用します。これは削ることで厚みの調整が可能です。
採寸用とカッティング用を使い分けます。採寸には定規の端から目盛りがついている薄手のステンレス製、カッティングには滑り止めのついているものがお薦めです。アルミ製は徐々に削れてきますので、正確なライン引きができなくなったら買い替えを。
台紙に近い色を選び、成型の補強用として使用します。切手の要領でスポンジを使ってさっと湿らせ、その速乾性を利用して接着します。リボン等の留め補強には必ずボンドを塗って使用を。スキバル同士の接着には間に挟むことでつきを良くします。
足をしっかり固定できるネジ式で、なるべく長さのあるものを選びましょう。鉛筆を挟み込んで使用するタイプはラインが太くなりがちです。替わりに携帯用ミニシャープペンシルを利用すると、きれいにトレースができます。
誤差をださないためにも、カット用の製図はできるだけ細めのラインを心がけます。使用するシャープペンシルの芯は0.3mmまたは0.4mmがお薦めです。切り間違いを防ぐため、不要なラインは必ず消しておきましょう。
ある程度重さがあり、グリップのしっかりしたタイプが使いやすく、必ず刃が動かないようロックできるものを選びましょう。先端が欠けたり、切れ味が悪くなったら刃の替え時です。薄い紙や布を波型に切れるロータリーカッターもあると便利です。
丸箱の成型やプレスしにくい立体面の接着補助に使用します。直接付けると押さえた跡が残りますので、必ず厚紙を挟んで使用してください。直径が大きな側面には大きめのクリップ、小さな側面には小さなクリップと使い分けることも大切です。
コシのある豚毛またはナイロン筆を大から小まで数種類、貼る面積やボンドをつける箇所に合わせて使い分けます。使用後はすぐ水洗いして乾燥させますが、古くなると毛が傷んで抜けてきますので、適宜買い替えをお薦めします。
木工用ボンドに少量の水を加え、ねっとりしたヨーグルト状になるまでよく混ぜ合わせたものを使用します。大きめの容器に作り置きしたものから適宜小さなビンに入れて使い、作業時に異物が混入したらまめに取り替えましょう。
丸箱用の色画用紙や裏打ち紙・台紙を準備する時にあると便利。必ずコンパスでライン引きした上をなぞるように使用します。台紙が厚くなると1回で切ることは難しいため、何周か丁寧に回しながら切り取っていきます。
台紙の角の直角を確認したり、平行線を引いたりするのに使用します。作品サイズに合わせて大小あるととても便利。直角二等辺三角形の定規は、折り代に45度の切り込みを入れる際にも利用できます。
なるべく大きなサイズで正確な方眼がついているものがお薦めです。紙や台紙を置くだけで簡単な直角チェックが可能です。傷が多くなり凹凸が増えてきたら、思い切って買い替えるようにしましょう。
ローラーをころがしながら一定の幅で接着剤をつけていきますが、塗り残しがないように注意して使います。力の入れ加減にコツがありますので、まずは練習を。使用後はすぐに水洗いをして乾かします。
額装に使用する場合は、釘を台紙ごとフレームに打ち込んでいきますので、なるべくヘッドの小さいものを選びます。ポンチで穴をあけたり、リベットやカシメ等専用の打ち具を使用する場合は、木槌や大きめのかなづちでしっかり打ちつけます。
3mm厚のクリーム台紙を使って斜角のフレンチマットを作るときに使用します。滑り止め付き定規のエッジに沿わせてスライドさせ、台紙の切り口を斜めにカットしていきます。定規に専用カッターが固定できるようになったものも販売されています。
コンパスのペン部分がないもので、両足の先端がとがっています。主に額装で使用し、マット幅が均等になっているかをチェックしたり、紙や台紙に同じ幅で印をつけるときに活躍します。